英語を身につける上で、最も重要となるのが英語に触れている時間を増やすという点です。隙間時間を活用して英語学習をしたいという方も多いと思いますが、テキストや教材を使った学習では飽きてしまい継続できないというのは本当によくあることです。ここでは隙間時間や気分転換のために英語を学習する方法として、「音楽を聴く」ことでリスニング能力を気軽に身につけるために、おすすめの洋楽を紹介していきます。
洋楽を聞くメリット
洋楽を聴く一番のメリットは、気軽に手軽に英語に触れることができるため、自然に英語を身につけられるという点があります。リスニングの教材や英会話スクールで勉強することも重要ですが、堅苦しい勉強だけでは肩が凝ってしまうというもの。気軽さ・手軽さという点では洋楽を聴くことに勝るものはないのではないでしょうか?
また、音楽を活用することでフレーズを自然に覚えることができるというメリットもあります。
洋楽で英語を身につけるためのコツは記事の最後で紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
初級者へのおすすめ
カーペンターズ:Top of the World
Top of the Worldは、カーペンターズが1972年に発表した楽曲です。1973年にBillboard Hot 100において1位になり、デュオにとって2曲目のビルボード誌におけるナンバーワンシングルとなりました。
様々なアーティストにカバーされており、今もなお名曲として数えられます。また、テンポが比較的ゆっくりで、英語が聞き取りやすく英語学習の初心者の方にもおすすめです。
また、カーペンターズでは他に「Yesterday Once More」も英語学習者の間では有名で、歌詞の穴埋めクイズは小中学校の教材として使われるほどです。
ビートルズ:All My Loving
All My Lovingは、イギリスの伝説のロックバンドであるビートルズの楽曲です。クレジットはレノン=マッカートニーですが、ポール=マッカートニーによって書かれた楽曲であり、1963年11月22日発売の2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」のA面3曲目に収録されています。イギリスや米国ではシングル・カットされていないものの、多数のラジオ番組で放送された一曲です。
ビートルズの曲は英語そのものは聞き取りやすく多くの方が初心者に容易に勧めてしまうのですが、実は歌詞はそれほど難しい単語が使われていないにもかかわらず難解であり、効率良い学習のためにはよく吟味して曲を選ぶことが重要です。それらの中でもAll My Lovingはシンプルでかつ、数あるビートルズの楽曲の中で本人らが認める名曲となっています。
ディズニー映画アナと雪の女王:Let It Go
Let it goは「アナと雪の女王」の主題歌であり、超有名で日本でも誰でも一度はどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか。May J.さんや神田沙也加さんが歌う日本語版もありますが、英語の原曲もイディナ・メンゼルさんが素晴らしい歌声で聞かせてくれます。
Let it goは「ありのままに」という訳をされていますが、この曲では「自分らしく生きる」というニュアンスで使われています。
中級者へのおすすめ
ブルーノ・マーズ:That’s What I Like
That's What I Likeは、2017年1月30日に発売されたブルーノ・マーズの13枚目のシングルで、発売元はAtlantic Record(Warner Music Group)。
アップテンポながらも音は聞き取りやすく、適度に音につながりを学ぶことができます。流行りの音楽ということで、気分も上昇、気分転換にはとてもちょうど良い一曲です。
テイラー・スウィフト:Blank Space
アメリカの美女アーティストであるテイラー・スウィフトが出したBlank Spaceは2014年11月10日に発売されたシングルです。
ローリング・ストーン誌が選ぶ2014年のベストソング・トップ50では6位、2016年に行われた第58回グラミー賞では主要部門である最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞にノミネート、ポップ部門の最優秀ポップ・ソロパフォーマンスにもノミネートされ、いずれも受賞にはいたりませんでしたが、評価は高く音楽的な魅力もあります。
英語としても比較的聞き取りやすく、中級者レベルの学習にもぴったりです。
ビヨンセ:XO
XOはビヨンセの5枚目のスタジオアルバム「BEYONCÉ」に収録されている曲です。
若くして惜しまれながら事故死した元NBAプレイヤー、コービー・ブライアントの追悼式でも捧げられるなど、音楽界でのポジションを確立している名曲です。
英語もアメリカ英語かつ聞き取りやすい発音なので、ぜひ現代の教養として聞いておくと良いでしょう。
上級者へのおすすめ
アヴリル・ラヴィーン:Rock N Roll
Rock N Rollはアメリカの歌姫アヴリル・ラヴィーンが2013年に出した曲です。
放送禁止用語も出てくるなど、ラフといいますかストリート風のといいますか、今時の若者が使うような英語が散りばめられており、学習するための曲としては上級者向けとなります。
あまり品のある英語ではないので、うっかり公共の場で口ずさまないように、という点には注意しましょう。
ジャスティン・ティンバーレイク:Mirrors
2013年に世に出た「The 20/20 Experience」に収録された一曲。
やや語彙や熟語はレベルが高めで、初心者には難しいですが英語の勉強を進めた上級者ならちょうど良い難易度なっているはず。ネイティブ特有の表現がよく使われているので学ぶ事は多いでしょう。
アデル:Hello
アデルのHelloは2015年に発売されたシングル。
ここまで勉強してきた方にはぜひ聞いてほしい美しい歌声、綺麗な英語が感情を揺さぶってくることを感じられます。
アデル自身はイギリス人で日常会話もイギリス特有の英語となっていますが、曲中では訛りや気取った英語が使われることもなく、ひたすら音楽を楽しんでほしい、そんな一曲になっています。
洋楽を聴いてリスニング能力を身につけるコツ
まずは口ずさめるように、なんとなく歌えるように
洋楽を聞く上でまず意識しておきたい点は、とにかく口ずさめるように覚えることです。単語の意味が分からなくても、単語がほとんど聞き取れなくても、まずは英語の「リズム」や「発音」に慣れていくことがリスニング能力を上げる早道です。
教材や英会話教室では一文一句聞き取ることに意識が行きがちですが、気軽に音楽を聞いていると思えば雰囲気から入るということも難しくはありませんよね。なんとなく歌詞が聞こえるようになってきたら少しずつ英語の耳が出来上がってきている証拠です。
フレーズの意味を調べて理解する
洋楽が英語で聞こえるようになると、ふと頭の中にフレーズが流れてくることがあると思います。そんな時は、少しずつフレーズの意味を調べてみるようにしましょう。
フレーズはよく知っている単語であっても、熟語として使われると今まで知らなかった意味となり、実はすごく使えるフレーズだった、ということがよくあります。
英語の発音がわかるけどスペル(綴り)がわからないというときには、歌詞カードを活用してみると良いでしょう。ここで初めて歌詞カードを見ることで。実は自分が今まで聞こえていなかった発音があることや、間違って聞き取っていたフレーズがあることに気がつくと思います。そんな箇所は次に聞くときによく注意してみるのです。これを繰り返していくと、どんどん英語が聞こえるようになってきますので、リスニング能力が身についてきたことを感じられるでしょう。
最後は正しく歌えるように
英語のスペルまでわかるようになれば、あとは本当に正しく口ずさめるようになるのが最終段階です。最初はなんとなく雰囲気で口ずさんでいたフレーズも、綴りがわかれば言い間違えることも数なくなるでしょう。
ここで意識する点は、歌手そっくりに歌うということです。英語の発音のポイントには、無声音という実際には発音しない音、日本語にはない発音、そしてリエゾンという単語同士の間であたかも音がつながっているかのようなものが挙げられます。洋楽にはこのような英語特有の発音のポイントがふんだんに散りばめられており、さらに英語のリズムも音楽に合わせて自然に身につけることができます。
まとめ
この記事では、隙間時間や気分転換のタイミングで洋楽を聴くことで英語の学習をする方法をご紹介してきましたが、お気に入りの曲は見つかりましたか?
音楽は英語を聴くだけでなく日常的なフレーズやカジュアルなフレーズも多く、日常会話でも活用できるものが多いので、普段の堅苦しい英語学習に飽きてしまったときには、思い切ったリフレッシュにもな利、おすすめです。
とはいえ、英語学習にとって必要なのは日々の継続した努力と、科学的に効果のある学習方法です。本気で英語力を上げるためには、毎日のトレーニングの量と質を高めることが重要です。あくまでも音楽を聴くことは息抜きとして、レッスンや勉強もサボらずに行なっていくことが大切です。
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