【徹底攻略】TOEIC L&R Part4の勉強法と高得点のコツ

TOEIC対策
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TOEICを勉強する方の中には「Part4が難しい」「Part4が苦手」と感じている方もいるのではないでしょうか?Part4は答えるための4つの選択肢が印刷されており、スピーカーの発言がどんどん先に進んでいくため、あらかじめ準備していなければ高得点を望めないばかりかスコアをずるずると落とす原因となるパートです。

今回はTOEIC L&R Part4のおすすめの勉強方法と高得点をとるためのコツを解説をしていきます。

Part4の問題構成

Part4はTOEIC L&Rの4番目の問題であり、リスニングの出題としても4番目の最後のセクションです。1セットでひとりの話者による長いトークがあるのに対して3つの設問が設定され、問の内容と回答の選択肢は問題用紙に記載されています。話が読み上げられ、各セットの3つの設問に対してそれぞれもっとも適切な回答を選ぶ形式となっています。

ひとりの話者による長いトークの内容は問題用紙には印刷されておらず、正しく聞き取る必要があります。また、Yes/Noで答えられるものはなく、問題の英語を読み取り回答の選択肢の英語も読み、適切なものを選び回答することになりますが、中にはグラフや表を読み取らなければ正解を導出できない難しめの問題も出題されます。

Part4はリスニングの他の問題に比べると、会話形式と違いひとりの話者による長いトークの問題のため、自分で得意と勘違いしている方が多いようです。また、新形式となった2016年5月以降若干難易度が上がっており、グラフや表を読み取らなければいけない問題が増えただけでなく、話の中からシチュエーションを判断する必要もあります。
回答バリエーション自体はいくつかパターンがありますのでTOEIC L&Rでハイスコアを狙うのであれば、ぜひ演習で対策をしておきたいパートです。ひとりの話者による長いトーク形式の問題は苦手に感じる方が多いようですが、しっかり対策すれば得点源にできるパートとなっています。

Part4はいわゆるTOEICの旧形式では出題数が30問(3問×10セット)であり、2016年5月から開始された新形式のTOEIC試験からは各パートの配分が見直されましたが、新形式でも出題数が30題(3問×10セット)と据え置きでした。

Part4の例題

サンプルとしてTOEIC公式サイトが公開しているPart4形式の問題を紹介しておきましょう。(Question)に対して、(A)〜(D)のうちで最もふさわしい会話の回答を選ぶという解答方法になります。会話の内容は問題用紙に記載されておらず、1回読み上げられるのみです。
(引用元:TOEIC公式サイト サンプル問題

TOEIC Part4
by: TOEIC公式サイト

(Question) No. 80 Where most likely is the speaker?
(A) At an award ceremony
(B) At a musical performance
(C) At a retirement celebration
(D) At a training seminar

(Question) No. 81 What are listeners asked to do?
(A) Stay seated during the break
(B) Carry their valuables with them
(C) Return any borrowed equipment
(D) Share printed programs with others

(Question) No. 82 Look at the graphic. Who will be the final presenter?
(A) Ms. Carbajal
(B) Mr. Buteux
(C) Mr. Chambers
(D) Ms. Ohta

このようにひとりの話者が長いトークを行うのに対して3つの設問という出題構成となっており、それぞれ選択肢が4つ用意されているものから正しい選択肢を選びます。数問程度は上のようなグラフ・表などが掲載され、回答する中で話の中の情報を組み合わせながら回答することになります。なお、印刷されていないのは話のみで、問と選択肢は問題用紙に印刷されています。

新形式のTOEICになってから、Part4の会話は若干複雑になりました。新形式では上記ののようにグラフや表を読み取る必要性が出てきたことに加え、かなり早口のトークが挟まるような問題が出されるようになり、旧形式よりも話の分量が増えています。ただしトーク自体の難易度はPart2やPart3ほど顕著な難易度の上昇はないように思われます。

Part4でハイスコアを取るためのコツ

超重要:問題の先読みを行う

TOEICでは各パートが始まる前に、パートの概要を説明するナレーションが入ります。ナレーションでは解答方法や設問の概要が説明されますが、出題とは直接関係ありませんので、集中して聞く必要はまったくありません。

事前に問われる内容が分かっているのと分かっていないのでは、話に対する集中度や理解が全く異なってきます。選択肢は4つのうち3つが誤っているため、詳しく見ておく必要はありませんが、問いを読んでおくと、話を聞かなくてもどのようなシチュエーションなのかを把握することができます。例えば問いに「会議のリスケができないか?」という問いがあれば、スケジュールやミーティングに関する話題が話に含まれることを容易に想像できますね。しかも、Part4では話者がひとりですから、留守番電話や広い会場へのアナウンスといったシチュエーションなどに限られてきます。

Part4のナレーションが流れている間に、Part4の1セット目にある3つの設問を先に読んでしまい、問われることを確認しておくことをおすすめします。読み上げられる対象には問いと選択肢も含まれていますが、話が終わったらすぐに回答していき、次のセットに視線を移します。
1セット目以降は、1つ前のセットを回答してすぐに次のセットを見ていくことで、常に先読みを行うことが可能となります。

Part4で難易度が高いのが、Part3同様に以下のようなimplyという問われ方をする問題です。

・What does the man imply when he says〜?

"imply"とは「暗示する」という意味です。話で直接そのように言及されるわけではないのですが、全体の流れを汲むとそのように解釈できるという設問になります。あらかじめ設問を把握しておけば、回答に必要となるポイントに集中して、リスニングに取り組むことができます。

グラフや表に目を通しておく

Part4の後半になるとグラフや表、図が問いと一緒に掲載され出題されます。この部分にもあらかじめ目を通しておくことで、回答しやすくなり、先読みのテンポも維持することができます。

グラフや表を読み取るポイントとしては、何の関係を示しているかという点です。個数と価格の関係なのか、場所と気温の関係なのか、様々なパターンがありますので、問いと合わせて会話の流れやポイントを予測することができるようになります。

また、図では多くの場合、場所や部屋の配置に関するものが多いです。そのため、角にあるなど特徴的な場所、向かいにあるや隣り合っているなど相対的な位置関係にも注目すると良いでしょう。

話の流れに注目する

普通に過去問や勉強しているとなかなか気づけない点ですが、問題には大きく「話に出てきた細かい情報を問う」ものと、「大まかな話の流れを問う」ものに分けることができます。

前者は、例えば話の中で出てきた「8時に待ち合わせをしよう」という会話の内容に対して「何時に待ち合わせをしますか?」「8時に何をしますか?」といった設問です。受験英語でもよく出てくる形式の出題ですね。

一方、後者では話全体の大きな流れを掴まないと回答できない出題となっています。例えばラジオのトークで人物に対する紹介があれば、その人物についての情報として「映画の主演女優賞を受賞した」「新しいテレビドラマへの出演が決まった」ということがあれば、その人物は女優だということが想像できますね。問われ方としては以下のようなパターンが典型的です。

・What kind of business does the speaker work for?(話者はどのような種類のビジネスを行っていますか?)
・What does the woman mean when she says, “〜”?(女性の〜という発言は何を意味していますか?)
・What are the listeners asked to look at?(視聴者は何を見るように頼まれていますか?)

上記のような問われ方をする設問では、音声の中からピンポイントな情報を聞き取るだけではなく、話全体の展開を理解して選択肢を選ぶ必要があります。話者が何を言っているのか情報を整理しながら、話全体の流れを理解することにも意識して取り組みましょう。

Part4の勉強法

Part4を対策するための勉強法は大きく2つあります。

ひとつには、リスニング教材で聞こえてくる会話をそっくりそのまま発音しトレースする「シャドーイング」という訓練法が効果的です。聞き取りながら真似てみることで、聞き取る能力とともに英語特有の発音やリズムを真似ることで、英語のスピーキングの初歩的な訓練にもなります。
特にPart4はひとりの話者が長く話すという特性上、スピードや分量についていく必要が出てきます。シャドーイングは長い文を聞くだけで文構造を理解できるようになり集中力のアップにも役立ちます。
もし英語で会話する相手が身近にいるなら実際の話で会話表現を使ってみるというのも効果的です。第二言語特有の主言語である日本語から英語に変換する頭の回路を早くするという訓練であり、いってみれば英語の瞬発力を身につけるという訓練であり、回答に対して頭の回転を速くすることで、英語全般の能力を高めるという効果があります。

もうひとつには「ディクテーション」と呼ばれる、聞き取った文をそのまま文章で書きとるという訓練です。文章として書き取ることで、文の最初に入る疑問詞や曖昧で聞き取りにくかった単語が明らかになり、リスニング能力の向上が見込めます。また、書き取ることで回答に必要な短期的な英語の記憶を行うための訓練にもなります。

Part4対策のまとめ

今回はTOEIC L&RのPart4のおすすめ攻略テクニックを紹介しました。Part4は30問であり、全200問からなるTOEIC L&Rのセクションのなかで、一人のスピーカーが長く話す形式のため対策が必要となるパートですが、一度できるようになれば得点源にできるパートでもあります。ぜひここで紹介した勉強方法やテクニックを参考にして高得点を目指していただければと思います。

ラム

埼玉在住。ふとしたきっかけで英語を身につけようとするも最初の英会話スクールで挫折を経験したことから、多くの人が自分に合う方法で楽しく勉強できるようサポートするためサイトを運営中。最近VTuberが気になる。好き:旅行と食べること。苦手:大人の味覚。

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