「英語を活かした仕事をしたい」「英語を活かしたキャリアアップをしたい」という質問をよく受けます。英語を活かした就職というと、言葉は簡単でも、どの程度のレベルの英語があれば良いのか、どのような仕事があるのか具体的なイメージがわかないという方も多いでしょう。ここでは英語のスキルを活かした就職・キャリアアップについて、改めて紹介していきましょう。
英語を活かすキャリアを実現するために知っておきたいこと
まず最初に結論を述べておくと、英語を活かしたキャリアを実現するために知っておく必要があるのは以下の点です。
- ポジションにより必要な英語の能力は異なる
- 英語を活かすキャリアには様々なものがある
- 魅力的なポジションほど公開されていない
これら3点について、順番に見ていきましょう。
英語を使うキャリアでどの程度のレベルの英語が必要か?
英語を使うキャリアではどの程度英語のスキルが必要になるのでしょうか?外資系転職で有名なロバート・ウォルターはずばり「外資系に転職したら英語はどの程度必要?」という記事で、必要な英語のレベルを紹介しています。
日常的な業務での英語の使用は、メールや電話でのやり取りが中心の場合では、TOEIC 700点以上が目安となります。英語を使った会議でのディスカッションやレポートの提出、外部との打ち合わせが必要なポジションでは、最低800点以上は欲しいところです。
出所:外資系に転職したら英語はどの程度必要?
採用時に英語力が問われる場合、例えばTOEICスコアや英語面接が行われる場合もあれば、入社後に英語のスキルアップを求められる場合もあるということで、英語を活かすキャリアといっても必ずしもポジションに就くために英語がマストということではありません。
しかし、記事にも書かれている通り、実際に英語を使うシチュエーションとしてメール・資料作成・電話会議といった場面が頻繁に現れます。そうなると、メールのやり取りや簡単な資料作成ではTOEICスコア700以上、ミーティングやディスカッションとなるとTOEICスコア800点以上は欲しいところです。また、M&Aや企業間の取引の場では、TOEICスコア900以上の英語力が必要になることがざらにあります。
英語はキャリアに有利?
もうひとつロバート・ウォルターの記事を紹介していきましょう。「グローバル人材の96%、「英語力は転職に有利」と実感」という記事で、英語がキャリアアップに有利となることを紹介しています。
アンケート調査に回答を寄せた275人の会社員のうち、96%が「英語力が備わっていると転職に有利だと思うか」という質問に対し、「有利だと思う」と答えました。さらにネイティブレベル、流暢レベル、ビジネスレベル、会話レベルの英語レベル別に見ると会話レベルの回答者では「有利だと思う」の割合が91%だったのに対し、英語力に比例してこの割合が増え、ネイティブレベルでは全員が「有利だと思う」と回答しました。
出所:グローバル人材の96%、「英語力は転職に有利」と実感
実際に英語力と年収の関係についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

英語を活かせるキャリアと必要となる英語のレベル
海外で働く
もっともわかりやすいのが海外で働くというキャリアであり、大きく現地で採用されるというものと、海外赴任を狙うというものがあります。
数あるキャリアの中でも、もっとも英語を使う気かに恵まれ、かつ高いレベルの英語が求められるという特徴があります。日常英会話はもちろんですが、ビジネスの場でも英語を使うことで相手とうまく仕事を進めるための繊細な表現、英語での交渉など、英語を基本的な手段としてながら結果が求められます。
海外とのやりとりの多いポジション
海外とのやり取りが多いポジションというキャリアもあります。国際部署や広い意味では秘書や受付も英語を活かす機会が多いですね。
人によっては対面のコミュニケーションよりも高いレベルでの英語の運用能力が求められるという方もいるかもしれません。というのも多くの場合、電話や画面越しでの会話が多くなりがちで、そのような場合は対面での会話よりも聞き取りにくく、相手のいともお互いに伝わりにくいので、コミュニケーションの難しさが上がってきます。
通訳・翻訳
英語を武器として働くという意味では、通訳・翻訳という職業もあります。
これらで求められる英語は他のキャリアよりも独特です。とりわけ翻訳はただ本当に相手の伝えたいことを翻訳して伝えるということが必要で、同時翻訳までくるともはや専門の資格や能力として食べていけるほどになります。
英語も使うことがあるポジション
海外ビジネスをしているような会社という選択肢もあります。やや英語を使う頻度は落ちますが、選択肢が格段に広がります。
突発的に英語が必要となってくることが多く、それはメールかもしれないし、電話かもしれないし、プレゼンの場かもしれません。求められる英語のレベルもそれほど高いものではないので、英語に堪能な方には少し不満があるかもしれませんが、キャリアの幅としては格段に広がってきます。
英語を活かしたキャリアを実現するためには?
ここからは実際には英語を活かしたキャリアを実現するための第一歩を見ていきましょう。
まず知っておきたいことは、本当に良いポジションは広く公開されていないという点です。少し考えてみればわかるのですが、もし誰もが羨むような良いポジションがあれば優秀な人はもちろん多くの人が殺到し、あっという間に募集が終わってしまいます。そのため本当に良いポジションは、人材サービスや専門エージェントがそれに見合う人にだけ紹介するということがまかり通っています。
そして、サービスやエージェントもどこでも良いというわけではなく、英語を活かせるポジションを得意とするところを選ぶ必要があるということです。
もし英語を活かした就職・転職を考えているのであれば、以下のエージェントが選択肢になります。どれかを選んでも良いですし、各種情報の登録や面談を面倒と感じないのであれば全て登録してしまってもよいでしょう。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチはハイクラス・エグゼクティブ向け、それ以外は外資系を中心に英語を活かしたキャリアの実現に役立つ転職エージェントです。
逆に、上記以外、例えばリ○ナビやマイ○ビといった、あまり英語を活かせないサービスへ登録しても、使いこなせないばかりか電話やメールで頼んでもいない連絡が大量に来て時間を無駄にしてしまいます。上で紹介したエージェントに登録しておけば、情報ソースとしてはまずまずといったところでしょう。
まとめ
ここでは英語を活かした就職・転職に関して、キャリアアップに必要となる英語のレベルと活かすまでのアクションを紹介しました。
特に注目しておきたい点は、多くの企業・団体がTOEICのスコアや実務的な英語の運用能力を採用や昇進・昇格に使っている(または使うことを検討している)点であり、英語に自身のある方は高い待遇のポジションに就けるチャンスが大きく広がります。にもかかわらず、そのようなポジションは一般には公開されていない情報も多いのも事実です。サービスやエージェントを利用することで、英語を活かした満足度の高いキャリアを実現することを目指していきましょう。
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