アメリカ留学の特徴〜メリット・デメリットとは?

留学

留学先を検討中の方にとって、その国の良い面はもちろん、マイナスの面も気になるところではないでしょうか?留学先といえば様々な候補がありますが、留学先の国と言えば、やはり真っ先にアメリカを思い浮かべる方も少なくないでしょう。そこで今回は、アメリカ語学留学の特徴やメリット・デメリットについて、みていきましょう。

留学先としてのアメリカの特徴

人々の多様性

移民大国であるアメリカには、様々な民族や宗教の人々が暮らしています。特にニューヨークやサンフランシスコといった大都市では、よりそのことを実感しやすく、その点にアメリカを留学先としておすすめしたい1つ目の理由があります。

海外で生活をすると、日本との文化や習慣の違いを感じ、それまで持っていた自分の中の常識という固定観念から解放されるため、視野が広がります。中でもアメリカは、世界有数の多民族国家であるため、人々の文化や習慣は多種多様です。そのため、国際的な感覚をより身につけやすい環境であると言えるます。

多様な人々が共存する社会で生活することは、「日本」と「それ以外」という発想ではなく、「グローバル社会で生きている」という感覚が実感できるようになります。世界で起きている出来事もきっと見方が変わってくるでしょう。

都市にそれぞれ独自の魅力がある

日本の約25倍という広大な面積をもつアメリカは、州や都市によって気候や風土が大きく異なります。留学先として代表的な都市だけでも、ロサンゼルス、シアトル、サンディエゴ、ボストン、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴといったように、数多くの都市があります。そしてそれぞれの都市が、他とは異なる独自の表情を持っています。

「落ち着いた環境で、勉強に集中したい」「都会の雰囲気を楽しみたい」など、求める留学生活のスタイルは人により異なります。これほど多くのロケーションから、自分の好みに合った都市を選ぶことができるのは、アメリカを置いて他にはないと言えます。滞在先から、週末に少し足を伸ばせば、全く違った雰囲気を楽しむこともできます。

あらゆるジャンルの一流を楽しめる

アメリカには、あらゆるジャンルの一流が集まっており、滞在中にそれらを存分に味わうことができるという点も、アメリカ留学の大きな魅力です。

スポーツ観戦が好きという方であれば、アメリカ4大スポーツ(野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケー)を、年間を通して楽しむことができます。例えばメジャーリーグのチケットは、安いものであれば10ドル程度で手に入ります。

興味があるものを通して英語を学ぶという方法は、強い動機づけに繋がり非常に効果的です。好きなものについての情報なら、自然と「もっと知りたい」という意欲も湧いてきます。知らない単語や表現を調べるのも、苦にはならないでしょう。英語を母国語とし、興味の対象となる様々な分野の一流が集まるアメリカは、留学に非常に適した環境と言えます。

食に困らない

5日間程度の海外旅行であっても、旅の最終日が近づくにつれ日本食が食べたくなってきた、という経験のある方は非常に多いようです。

アメリカといえばピザやハンバーガーのイメージで、現地での食事に飽きてしまうこともあるかもしれません。しかし、大きな街であれば、日系のスーパーやレストラン、チャイナタウンなどがあります。アジアンフードが恋しくなったときも、食事に困ることはないでしょう。

地域・国を問わず通じやすい、アメリカ英語

アメリカ英語は、発音や語彙の面から、世界の多くの人にとって理解しやすい英語です。そのため、英語を使う地域を限定していない人にとって、身につけておいて損はありません。

また、アメリカ英語の発音を習得することは、リスニング力の向上にも繋がります。たとえば、アメリカ英語では、/t/が母音の間にある時、日本語の「ら行」のような音で発音されることがあります。実際に街中で聞こえてくるそのような会話を通して、自然と現地の英語に溶け込むことができるしょう。

アメリカ留学のメリット

世界中で通じるスタンダードな英語が身につく

アメリカを留学先に選ぶ最も大きなメリットは、「地域を問わず通じやすい英語」が身につくことです。現在、英語は「世界の公用語」とも言われるほど、世界各地で使われています。「英語」と一口に言っても、国や地域によって、その発音や語彙には様々なバリエーションがあります。それらの中で「アメリカ英語」は、英語の中でも最も世界でメジャーであるということができ、世界の多くの人にとって理解しやすいものです。留学生活を終えた後、英語を使う地域が特に決まっていないという方にとって、アメリカ英語を身につけることは決して不利にはなりません。

国際感覚が培われる

メリットの2つ目として、多様な文化に触れることを通して、国際感覚が培わうことができるという点が挙げられます。移民国家であるアメリカには、様々な民族・宗教の人々が暮らしています。1つの国に居ながら世界中の文化を体感できることは、アメリカ留学の大きな魅力です。

肌の色や生活習慣が異なる人々の中で生活することで、自然とものごとの捉え方が柔軟になります。狭い範囲での「常識」に捉われることなく、様々な価値観を尊重するスタンスを身につけることは、グローバル社会を生きていく上において非常に大きな意味があります。

学習のモチベーションを高めやすい

3つ目のメリットは、英語学習のモチベーションを高めやすい環境であることです。アメリカは、政治、文化、ファッション、スポーツ、流行など、あらゆる分野において世界の中心となっています。様々な分野の最新情報が集まるアメリカは、興味を引く話題で常に満ちています。「自分にとって好きなもの」・「興味があるもの」であれば、その内容が英語であっても、進んで知りたいと思うものです。「楽しい」や「もっと知りたい」と思う気持ちは、学習をする上で大きなプラスとなります。

同時に、最先端の情報に日々触れることで、英語を身につける必要性を改めて実感することができます。「英語を学びたい気持ち」が自然と高まるアメリカは、語学留学に非常に適した環境であると言えます。

アメリカ留学のデメリット

日本人留学生も多い

アメリカ留学の1つ目のデメリットは、日本人も少なくないということです。アメリカは世界中の留学生から人気の国であるため、必然的に日本人留学生の数も多くなります。 学校の授業は英語で行われるため、同じクラスに日本人が何名かいても、それ自体は問題ではありません。ただ、放課後や休み時間などの「授業以外の時間」には、それなりの工夫が必要となります。中には日本人がいれば安心するという方もあるかもしれません。新しい環境で緊張もする中、日本人同士だとつい気が緩み、授業以外では日本語で会話をしてしまいがちです。

しかし、せっかく留学していても日本語を頻繁に使っていては、英語力を充分に伸ばすことは難しくなります。ただ、そうは言っても、「日本人とは一切話さないようにする」といった方法も、現実的にはなかなか難しいようです。

日本人が多い環境でも英語をたくさん話すコツは、日本人「だけ」で固まってしまわないことです。グループの中に一人でも日本人以外の学生がいれば、必然的に使う言語は英語になります。この状況ならば、日本人の友人が話す内容からも、英語表現や語彙を吸収することができます。日本人以外の留学生にも積極的に声をかけ、英語を使う機会を意識的に増やしましょう。

防犯意識を高める必要がある

デメリットの2つ目には、日本との治安の差が挙げられます。「アメリカへの留学」というと、先進国であることから治安面で油断してしまう方は少なくないようです。実際には、最低限の注意(ガイドブック等でも確認できる、「治安の悪いエリア」に足を踏み入れないようにすること等)を守っていれば、危険を感じる場面に遭遇するようなことはほとんどありません。

しかしそれでも、日本にいる時と比べると、防犯意識は高く持つ必要があります。たとえば日本では、カフェの席を鞄で確保することがあります。また、携帯電話やパソコンが机の上に置かれたままとなっているような光景も、しばしば見られます。アメリカでは、これらの行為は全てNGです。安価なコートのような、「これは誰も盗らないだろう」と思うようなものであっても、席に戻ると無くなっていたという事例もあります。いわゆる「貴重品」ではないものでも、失いたくない物の放置は厳禁です。

気候に注意が必要

日本にいる時との違いとして、気候の違いがあります。特に特徴的な気候としては、冬の寒さが挙げられます。留学先として人気の都市であるニューヨークやボストンでは、例年冬の寒さは非常に厳しいということは日本人にはあまり知られていないようです。氷点下15度前後まで気温が下がり、大雪が降ることもしばしばあるため、日本の冬以上に寒さ対策が必要となります。

カイロは日本ほど一般的では無く、取り扱いのある店舗でも日本よりかなり割高となります。普段から冷えが気になる方は、日本から持っていくことがおすすめです。ダウンジャケットなどの防寒具も、現地で入手することは可能ですが、日本から持っていくことで余分な出費を抑えることができます。

アメリカ英語の特徴

アメリカ英語の歴史

北米大陸の存在は、1492年のコロンブスの到着によってヨーロッパ諸国に知られるようになります。スペインやフランス、オランダが植民地を作ったことに続き、1607年にイギリスはアメリカに植民地を建設しました。現在のヴァージニア州にあるこの地は、当時のイギリス王・ジェームズ1世の名に因んでジェームズタウンと名付けられました。

これとは別に、アメリカを目指したイギリスの人々もいました。当時イギリス本国で迫害を受けていた、ピューリタン(清教徒)たちです。ジェームズ1世は、イギリス国内で政治的・宗教的に抑圧を強めていました。そのため1620年に、清教徒を含む102人がメイフラワー号に乗ってアメリカへと渡りました。当初彼らはジェームズタウンを目指しましたが、船が風で流された結果、現在のマサチューセッツ州に到着します。彼らが上陸した土地は、出発したイギリスの港町の名前をとり、プリマスと名付けられました。

ジェームズタウンやプリマスを皮切りに、アメリカ東海岸に13のイギリス植民地が繁栄しますが、これらの植民地はやがて、イギリス本国から押し付けられる政策に反発するようになります。そして1776年7月4日、イギリスからの独立を宣言します。

アメリカ英語は、このような歴史的背景から生まれました。初期のアメリカ英語は、当時移り住んできたイギリスの人々が話していた英語だったのです。しかし、新しい環境のもとで、アメリカ英語は徐々に独自の変化を遂げていきます。例えば、新天地で出会ったネイティブアメリカンの人々の語彙や、既に北米に進出していたスペインやオランダの語彙が取り入れられ変化していきました。また、イギリス英語自体も時を経て変化していきました。その結果、同じ起源のアメリカ英語とイギリス英語の間には、現在みられるような様々な違いが生じることになります。

アメリカ英語とイギリス英語との違い

今日ではアメリカ英語とイギリス英語には様々な違いがあります。

  • スペル
  • 発音
  • 語彙

まず、アメリカ英語とイギリス英語では、同じ単語でも綴りが異なるものがあります。例えば、「色」を表す「カラー」は、アメリカ英語ではcolor ですが、イギリス英語ではcolour となります。「カタログ」は、アメリカ英語ではcatalog、イギリス英語ではcatalogueとなります。

これらは一例に過ぎませんが、アメリカ英語の方がイギリス英語に比べ、綴りが簡潔である傾向があります。このようなアメリカ英語の綴りの特徴には、辞書編纂者・教育者であるノア・ウェブスター(Noah Webster,1758-1843)という人物の影響によるものです。辞書の編纂者で、愛国者でもあった彼は、アメリカ独自の英語の確立を目指しました。読まない文字を綴りから排除し、より発音に近づけようと試みました。

次に、アメリカ英語とイギリス英語では、同じ単語でも発音に違いのあるものがあります。

例えばコーヒーは英語では「coffee」ですが、イギリスでは「コフィ」、アメリカでは「カフィ」のように、「o(オ)」の発音が「ア」に近い音となります。同じ傾向の単語には「hot」などよく使う単語でも見られます。

また、語尾の/r/を発音するのもアメリカ英語の特徴です。doorはイギリスでは「ドー」、アメリカでは「ドア」と発音します。この語尾のrは昔のイギリスでは今のアメリカのように発音していましたが、徐々にイギリス英語から発音が消えていったことで生じた違いです。

そして、アメリカ英語とイギリス英語では、同じものを違う単語で示すことがあります。

エレベーターはアメリカ英語では「elevator」イギリス英語では「lift」、地下鉄はアメリカ英語では「subway」イギリス英語では「underground(またはtube)」など呼び方が異なります。

アメリカ英語の魅力

World Englishes と表現されるほど、世界では現在、様々な英語が話されています。「英語はコミュニケーションの手段であり、発音を気にする必要はない」という意見もよく聞かれます。確かに、発音や文法の正確性よりも、まずは「話そうとする姿勢」の方が大事であることは間違いありません。例えばインドの英語は今日では「インド英語(Indian English)」と呼ばれるほど独自の発音・文法に変化を遂げており、今ではアメリカ英語の次に話者の多い英語となっています。

一方で、アメリカ英語は多くの人が理解しやすい英語であることも事実です。「地域を問わず英語を使いたい」と考えている方にとって、アメリカ英語を身につけることは決して不利にはならないでしょう。

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