IELTS(アイエルツ)って何?英語を勉強するなら知っておきたい試験のこと

目的別

英語を勉強しているとIELTSという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

「IELTSを受験してみたい」「他の試験との違いはなんだろう」と考えている方も多いのですが、試験の詳細について世間で出回っている情報は充実しているとは言えず、よく質問を受けます。

そこで今回はIELTS(アイエルツ)試験とはどういう試験なのかについて紹介していきましょう。

IELTS(アイエルツ)とは?

試験の概要

IELTS(アイエルツ)とは、International English Language Testing Systemの略で、全世界で140万人以上の人が受験している試験であり、海外留学や海外の現地大学に通う時に求められる英語の検定試験です。

ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシルによって運営されており、日本では2010年から日本英語検定協会がIELTS試験を運用しています。

2種類のモジュール

IELTSには、「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類のフォーマットがあり、どちらかを選んで申し込みます。簡単に違いをあげると以下のようになります。

  • アカデミックモジュール:海外大学、大学院への進学
  • ジェネラルモジュール:海外移住、海外での就労、イギリスのVisa取得

IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ共和国のほとんどの教育機関で、アメリカ合衆国の3000以上の教育機関で受け入れられています。またオーストラリア、ニュージーランド、カナダへの移民の必要条件となっています。

大学によって必須スコアに差はありますが、通常のイギリス・オーストラリア・ニュージーランドの大学の場合が総合バンドスコア5.5~7.0が求められます。参考までに、日本の受験者の平均は2017年はアカデミック・モジュールが5.81、ジェネラル・トレーニング・モジュールが5.68でした。

2014年まではイギリス移住のためのビザ取得の為に、英語能力を図るためにTOEIC(SWテスト含む)、TOEFL等もIELTS同様に語学能力証明として認められていたのですが、英国でTOEICテストの実施を委託された団体による不正があったため、TOEFLとTOEICのスコアが認められなくなり、唯一認められるのがIELTSだけとなりました。

受験するには?

日本では全国16都市のテストセンターで、ほぼ毎週実施しています。ただし、実施会場は試験日により異なります。

  • 受験料:25,380円(税込)
  • 受験会場:全国16都市のテストセンター(札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、長野、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本)
  • テスト結果:各パートごとのスコアと総合評価のスコアが示された成績証明書。有効期限は2年間。
  • 受験資格:16歳以上

試験申し込み時の注意としては、日本国旅券(パスポート)のみが本人確認書類として認められており、入出国審査並みの本人確認が導入されています。試験時に持ち込みできるものも、パスポート・鉛筆(キャップ不可)・消しゴム(カバー不可)・透明ボトルに入った水(ラベルは剥がす)・試験当日に有効なパスポートのカラーコピーの5点のみであり、TOEICや他の一般的な資格試験に比べると厳格な体制が敷かれています。

IELTS試験の申し込み先は3つあります。いずれもIELTS試験は共通のものを使用しており、どこから申し込んでも違いはありません。

日本におけるIELTS

2016年の世界全体のIELTS受験者数はは290万人を突破しており、そのうち日本の受験者数は2016年には3万7000人が受検したくらいで、日本ではまだまだ希少な試験であると言えるでしょう。

他の試験との違い

他の代表的な英語の試験としては、TOEICがあげられます。一般的にTOEICといえばListening & Readingですが、それに比べればIELTSではWritingやSpeakingの能力が問われるという違いがあります。

難易度としては体感的にはTOEFLと同等程度かと思います。

また、IELTSのメリットとしては先ほども紹介しましたが、イギリス移住のためのビザ取得の権利であり、TOEICやTOEFLではビザが得られないという点は見逃せません。

TOEIC試験の対策法
TOEICといえば英語を勉強している方で知らない人はいないように、英語の基本的な能力を測るための試験として広く認知されています。TOEICが特に重要になってくるのは就職試験の時であり、企業によってはTOEICのスコアにより書類選考が足切りになったり、書類選考にすらたどり着けないこともあるほどです。また社会人になっても人材評価の一環として使われており、有名企業ではTOEICで一定スコアに達していないと待遇に影響が出てくるほど。ここではそんなTOEICについてスコアアップのための対策やスコアアップのためのおすすめのサービスを紹介していきましょう。

試験内容

Listening

  • 時間:30分(リスニング)+10分(回答を記入する時間)
  • 設問:40問

IELTSのListening問題は4つのSectionから構成されています。

  • Section 1: 日常的な会話(登場人物 2~3人)
  • Section 2: 日常生活を扱った説明(登場人物 1人)
  • Section 3: 学術的な会話(登場人物 2~3人)
  • Section 4: 学術的な講義(登場人物1人)

IELTSの問題構成はETS系の試験(TOEFLやTOEIC)と異なり4択問題だけでなく、様々なタイプの問題(選択問題、地図、図表の分類、フローチャートの穴埋め、記述式問題など)が出題されます。綴り(スペル)や文法による間違い(複数形のs抜けなど)も不正解となるためスペリングミスには注意が必要。

どのセクションも音声は一度のみ流れます。出題は主にイギリス英語ですが、様々な国のアクセントを用いた英語が使用される。話の要点や特定の情報を聞き取る能力、話者の意図や目的を理解する力、議論の展開についていける力など幅広いリスニング力が問われる内容となっています。

Reading

  • 時間:60分
  • 設問:40問

合計3つの長文(トータルで約2,150~2,750語)が出され、様々なタイプの問題(選択問題、正誤問題、組み合わせ問題、見出し、主題の選択、文章、要約、表などの穴埋め、記述式問題)が出題されます。文章の要点や趣旨、詳細を把握する力、言外の意味を読み取る力、著者の意図や姿勢を理解する力、議論の展開についていく力など幅広いリーディング力が問われるのが特徴です。なお、アカデミックとジェネラルでは問題構成が異なります。

Writing

  • 時間:60分
  • 設問:2問

IELTSのWriting問題は4つのSectionから構成されています。

  • Task1: グラフや図表などを分析し説明する。(150語)
  • Task2: 与えられた主張や議論について自分の意見を述べる。(250語)

特にTask2では論理的に意見を展開していく必要があります。

Speaking

  • 時間:11〜14分
  • 形式:試験官と1対1で面接

IELTSのSpeaking問題は4つのSectionから構成されています。

  • Section1: 自己紹介
  • Section2: 自分の体験や考えを伝える
  • Section3: Section2で答えた内容についてディスカッション

テストの内容は全て録音される。受験者の受け答えは、IELTS試験官によって4つの評価基準(流暢さと一貫性、語彙力、文法力、発音)に基づいて採点されます。

質問に答えながら、日常の話題や出来事について情報を伝え、意見を述べるコミュニケーション能力、与えられたトピックに関して適切な言葉使いと一貫性を持って、ある程度の長さのスピーチをする能力、説得力のある意見を述べ、物事を分析、議論、推測する力がスピーキングにおいて問われます。

スコア

IELTSのスコアと英語の運用能力は以下のように対応しています。

タイトル 詳細 CEFR
9.0 エキスパート・ユーザー 十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、
完全な理解力もある。
C2
8.5 非常に優秀なユーザー 時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられる
ものの、十分に英語を駆使する能力を有している。
慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。
込み入った議論に、うまく対応できる。
8.0 C1
7.5 優秀なユーザー 時折、不正確さや不適切さが見られ、また状況によっては
誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を
有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、
詳細な論理を理解している。
7.0
6.5 有能なユーザー 不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、
概して効果的に英語を駆使する能力を有している。特に、
慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。
B2
6.0
5.5 中程度のユーザー 部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において
全体的な意味をつかむことができる。ただし、多くの間違いを
犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的な
コミュニケーションを行うことができる。
5.0 B1
4.5 限定的ユーザー 慣れた状況おいてのみ、基本的能力を発揮できる。
理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。
複雑な言語は使用できない。
4.0
3.5 非常に限定的なユーザー 非常に慣れた状況おいて、一般的な意味のみを伝え、
理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。
N/A
3.0
2.5 一時的なユーザー 確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた
状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な
情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。
英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。
2.0
1.5 非ユーザー いくつかの単語を羅列して用いることしかできず、
基本的に英語を使用する能力を有していない。
1.0
0.0 非受験者 詳細可能な情報なし。

※CEFR(セファール)とは、「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」のことです。高い方からC2、C1、B2、B1、A2、A1となっていますが、A2、A1の水準はIELTSでは測定できません。

まとめ

IELTSの概要についてはお分かりいただけましたか?概要が分かったならば、今度はどのように試験の対策を行っていくか確認していきましょう。

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