英語で話しているとき、なぜか相手が怪訝そうな顔をする時があります。「あれっ、何か間違っているかな?」と後から相手に聞いてみると、「そういう言い方は初めて聞いたよ」と遠回しに言われて気づくことも多いのが、「和製英語」です。日常生活でカタカナ語を使っている癖で、つい英語で同じ言い方をしてしまいがちですが、実は通じない言葉はとても多く存在するのです。ここでは日本人が本当に間違えて使ってしまう和製英語を紹介していきましょう。
和製英語の代表的な3パターン
「和製」英語といっても、日本独自で作り出した英語というだけではなく、多くは何かが形を変えて英語と勘違いされているというものが大半です。
典型的な和製英語のパターンとしては以下の3つが挙げられます。特に最初の2つのいずれかのケースであることが多いですかね。
- 英語を日本独自に省略するパターン
- 英語以外の外国語を英語と思い込んで使っているパターン
- 日本独自の言い方として発生した英語調の表現であるパターン
ここからは実際の和製英語をあげて、正しい言い方を紹介していきましょう。
海外では通じない、実は和製英語の表現
アクセル
⇒ accelerator
自動車などの「アクセル」はこのままでは通じません。短縮せずに"accelerator"と表現しましょう。
ちなみにフィギュアスケートのジャンプの一種である「アクセル」は、語源が最初にこの形式でのジャンプを行った"Axel Rudolf Paulsen"という選手の名前に由来しており、"Axel jump"というのが正しく、加速のアクセルとは関係ありません。
アットホーム
⇒ homey, cozy
「アットホーム("at home")」では単純に「家の中で」という意味になってしまいます。「家庭の、気のおけない」という意味では、"cozy"と表現しましょう。
他にも同じような意味としては"homely"、"homey"やそこから派生した"homei"などがあります。"homey"、"homei"は「仲間、相棒、気の知れた友達」を意味するスラングとしても使われます。
アパート
⇒ apartment
「アパート」は和製英語の代表格とも言える表現のひとつです。「アパート」という表現は"apart"、つまり「離れた、分かれた」という意味になります。短縮せずに"apartment"と言うようにしましょう。
アベック
⇒ couple
こちらはもはや死語かもしれませんが、「アベック」はフランス語由来です。英語では"couple"と表現します。
アポ(アポイント)
⇒ appointment
「アポ」や「アポイント」といった短縮形は英語ではほぼ使われません。略さずに"appointment"と言うようにしましょう。
アルバイト
⇒ part time job
「アルバイト」やさらに省略した「バイト」も英語では通じません。こちらはドイツ語の"Arbeit"に由来する単語です。英語で表現するならば"part time job"となります。
英語ではパートとアルバイトに区別は無く、どちらも”part time job"です。対となる表現は"full-time job"であり「常勤」を意味します。
アンケート
⇒ survey, questionnaire
「アンケート」はフランス語の"enquête"に由来しています。英語では"survey"や"questionnaire"と表現しましょう。
インスタントフード
⇒ convenience food
「インスタントフード」は和製英語です。日本で独自に作られた英語であり、英語圏では通じません。英語では"convenience food"と表現すると伝わります。
OL(オーエル)
⇒ office worker
「OL」や「オフィスレディ」と言っても全く通じません。それどころか、性差別をしているかのように誤解されるので、最近では"〜 man"、"〜 woman"のような表現を避けることが求められます。
英語では"office worker"と表現するほかなさそうです。
オーダーメイド
⇒ custom-made
スーツなどの「オーダーメイド」は和製英語です。"custom-made"と言うようにしましょう。
オートバイ
⇒ motorbike, motorcycle
「オートバイ」では通じませんし、「バイク」は自転車の意味になります。ではどのように表現するかというと、一般的には"motorbike"や"motorcycle"と表現します。
オードブル
⇒ appetizer
「オードブル」はフランス語の"hors-d'œuvre"に由来します。英語では"appetizer"となります。
OB・OG(卒業生)
⇒ graduate
英語で"OB"と言うとゴルフの"OB (out of bounds)"を指します。"graduate(s)"と表現すると良いでしょう。
オルゴール
⇒ music box
「オルゴール」はオランダ語やドイツ語のオルガンを意味する"orgel"という単語が由来です。"music box"と表現すれば英語でも上手く伝わります。
まとめ
有名な和製英語を紹介してきましたが、正しい英語での表現は見つかりましたか?日本人に慣れている外国人であれば和製英語にも通じており、通じてしまうこともあるのですが、誰にでも正しく伝わる英語を身につけたいですよね。
そんな方には、ぜひ英会話スクールに通って正しい英語を身につけてもらいたいものです。以下では目的別にオンラインで利用できる英会話レッスンを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。